樹木の害虫

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 近年、温暖化に伴って外来種の生息が確認されています。外来種の増加により樹木の枯れなど被害が拡大しています。
クビアカツヤカミキリ             総合情報マガジン-えるえいち-より

 日本では2012年に愛知県で初めて生息が確認され、近年生息地が拡大し、2015年には様々な場所で発見されました。
幼虫が幹の中を食い荒らし、花見の名所や果樹園の木が枯れたり弱ったりするおそれがあるため自治体等が注意を呼びかけています。



特徴
 成虫は約2.5〜4cm。全体的に光沢のある黒色で胸部が赤い。
別名にジャコウ(麝香)とあるように、捕まえると特徴的なニオイを放ちます。






幼虫は生木の内部を摂食、その際にフラス(木くず)を排出し、樹木内で2〜3年かけて成長し蛹に。
日本においては6月中旬〜8月上旬頃に成虫となって樹木から外へ出ていきます。
寄生植物
サクラ、カキ、オリーブ、ハコヤナギ、セイヨウスモモ、ウメ、モモ、ザクロ、コナラ、ヤナギなど
中国では、桃やスモモの重大害虫となっています。



対策
成虫を見つけた場合はすぐに捕殺することが必要です。
また、フラス発生樹では樹内に幼虫が生息していることから、翌年の羽化成虫の分散を防止するために以下の処置を施すことが推奨されています。
1.成虫の脱出予定孔を見つけた場合には、接着剤等で塞ぐ。
2.成虫が羽化、産卵すると考えられる6月〜8月に防鳥ネットなど(目開き4mm以下)をフラス発生孔のある樹幹部に巻き付ける。
複数の食入孔や脱出孔が確認された樹木に関しては、個体の完全な排除は困難な場合も多いため、伐倒、焼却などの措置が必要になる場合もあります。



さらに詳しく知りたい方は
 こちらを参考にしてください。