教養講座    平成26年12月17日(水)   加古川市北公民館 大ホール

わが町の魅力    再発見 
講 師 : 神戸新聞社
                  富 居 雅 人  


          講師紹介 

冨居先生は
大阪ご出身で、大学を卒業後、神戸新聞社に入社されました。東播支社には、91年からの5年間と、2004年からの4年間の2度にわたって勤務されていました。
現在は、編集局映像センターでお仕事をされているほか、神戸学院大学客員教授としても、ご活躍されています。

左の写真は加古川在住の講師らしく、スクリーンに高御位山の夕日の背景を映しながら自己紹介をされる講師。

  冨居講師は、講座の冒頭に、「年初に北公民館から講師の依頼を受けた時には、まさかこの年末に衆議院の解散総選挙があろうとは思ってもいなかった。 ここ加古川の街の魅力を語る前に、一通り今回の総選挙結果についてお話をしたいと思う」として話を始められた。
                  
                      〜 お 話 の 内 容 〜


1.12月14日の衆議院銀選挙結果の考察
  @ 与党自民の思惑通り
  A 野党民主のふがいなさ
  B これからの各政党の動き  民主党の代表選、来年の統一地方選の行方等々

2.本題に入って「わが町(加古川)の魅力について
    (★いったい皆さんは自分の街をどのくらい知っているか)
  @ 遷都の話
     歴史的にみると加古川に都を持ってくる話が在った。平の清盛時代、伊丹か加古川への遷都
     のお話(九條兼実の「玉葉」に出ている)。 また、関東大震災の後にも加古川への遷都の話が
     あった。いずれも、その根拠となっているものは、大河があり平野が広がっていること、災害の
     少ない土地であることなどの理由が共通している。

  A NHK大河ドラマによる知名度アップ
     「軍師官兵衛」による加古川のこと。  鶴林寺が現在まで残っているのは官兵衛のお蔭。

  B 日本の高齢者大学、生涯学習の発祥の地である(1969年 いなみの学園)

  C 流通が多い、大型店舗が共存している。(アンテナショップが出来、流行の先を見る)

  D 干ばつに対する先人の知恵  ため池3万3千箇所 東播磨地方に集中

  E 「大河加古川」が育む自然の宝庫
      加古川は希少動植物の宝庫  コハクチョウ ギフ蝶 (絶滅危惧種の志方町での保護活動)
      ヒメカワアオイ カタクリ ミサゴ ハッチョウトンボ カスミサンショウウオ ベッコウトンボ
      (数えれば限がない)
  
  F その他  少年Hの映画ロケ地  ツーデーマーチ(日本中からの参加者) 高御位の日の出  
           B級グルメの王者・かつめし  寶くじも当たる
      

      わが町「加古川」には魅力がいっぱい! 捨てたものじゃない! 加古川を愛そう!

大河ドラマ「平清盛」のお話  熱心に聞き入る学生たち 

東播磨地区のため池のお話 映画「少年H」のロケ地のお話 

                     講座を終わって 

司会者が「折角の機会だから先生に質問のある方」を問うと数名の学生が手を挙げた。しかし、いずれもわが町加古川についての質問でなく、、総選挙の結果についての第一線社会部記者の眼から見た考察を聴いたものであった。やっぱりなぁと思った。

でも歴史の中で、話だけでも「加古川遷都」が俎上に上ったことがあるとは興味深い話ですね