教養講座     平成26年6月13日(金)  加古川市北公民館 大ホール

      講談   はりまの黒田官兵衛と妻光姫


 出演  旭堂南海 師

山手寿大学では26年度講座の第2弾として、6月13日に講談師の旭堂南海さんをお招きして 
「はりまの黒田官兵衛と妻光姫」と題して一席口演していただいた。折も折、今一番の話題で
放映中のドラマであり、また、ご出演の南海師が光姫と同じ加古川市志方町のご出身とくれば
これを聞き逃すわけにはゆかぬと、大ホール一杯の学生達。 師の話に引き込まれ、時には
大爆笑しながらあっという間に1時間半余りが過ぎてしまった。

講談とはいえ、虚虚実実の史実に裏付けされた南海師のお話は、まさしくこの播磨の歴史を
語るものであり、この地に住む者たちとしては話に出てくる地名などにも一つ一つうんうんと
頷きながら聞き入った次第。  聴衆を飽きさせず一気に話に引き込んでいく、南海師の語り
には「流石 プロ!」と感心させられたひとときでした。



       まずはご挨拶から

    講談師  旭堂南海師のプロフィール

 1964年、兵庫県加古川市出身。高校時代は落

 語研究会に所属。大阪大学文学部で国文学

 専攻。

 1988年、講談師の3代目旭堂南陵師に入門す。

 関西を中心にテレビ、ラジオにもレギュラー出演

 中である。1996年、大阪府芸術劇場奨励新人賞

 1998年には「咲くやこの花賞」を受賞。

                   (旭堂南海のWeb検索より)
 
      加古川志方町の生まれですと
       にこやかに自己紹介
 
   講釈師が持った張り 扇をポンと一つ
     たたくと、これはちょっとウソ話
 
        聴き入る学生たちも大爆笑 
師曰く、「講釈師,見てきたような嘘をつき」と昔から言います。張り扇で釈台を叩き、調子よく話に
メリハリを付けて語る。嘘のことも本当にしてしまう話芸のマジック。 ポンポンポンと連打するとこの話は大ウソ。「この会場のご婦人たちはとてもきれいな方ばかり」とほめておいて、師は張り扇をポンポンポンと連打して笑わせた。ここに講談の最大の魅力がある。

官兵衛の出生地についても、色々説があるようだが、姫路で口演するときは姫路の生まれ、西脇 で口演するときは西脇黒田庄の生まれとして語るそうで、自在な演出もとても巧みである。
今回は、姫路の生まれ として語られた。官兵衛と光姫との出会いなどまさに講談として面白く語
る師は脚本家であり、またそのドラマの主人公になりきっての大熱演であった。
「丁度お時間となりました」のしめくくりには、大拍手が鳴りやまなかったのです。

 なお、南海師の「黒田官兵衛の講談」は「YouTube」でも聴けますから、そちらもお勧めします。


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