加賀白山とおまけの赤兎山林道で熊に出会う。

2010年8月19日 中国道吉川インターから、無料化実験中の舞鶴自動車道を小浜西インターまで200円
200円で白山登山口まで着いた。
早く着いたのでビジターセンターの情報を聞いたりして過ごす。
夜は別当出会の駐車場で車中泊。夜半は満天の星空。
翌20日 観光新道を登る。
殿下池避難小屋あたりから多くの花が見られるようになった。
ミヤマシシウド・サラシナショウマ・ハクサンフウロ・シモツケソウ・コバイケイソウ・クロユリ・ミヤマダイモンジソウ・チングルマ・オオレイジンソウ・オンタデ・トリカブトその他多くの花を白山で観ることができた。
この時期に来たのは初めてだったので感動の連続だった。
今回頂上の御前峰から池巡りをした。紺屋池・碧ガ池など碧く美しい。今も雪にすっぽり覆われた千蛇が池など初めて行った。
今回も多くの人と出会い教えてもらったり、情報交換をした。
下山後、一の瀬のキャンプ場で申し込みをして、そのまえにある一軒宿の白山温泉で汗を流す。前回来た時は湯の花がついてそれらしくなっていたが、新しくヒノキの浴槽になっており気持がよかった。
21日朝、ビジターセンターの駐車場は満杯。ガードマンが交通整理をしている。シャトルバスが始発5時で多くの人の行列ができている。
 昨日登山者に教えてもらった福井県勝山の赤兎山に行くことにした。
小原集落に入ると平日は林道工事のためゲート前で車を置かなければならない。
ちょうどゲートの係がきて、案内図と温泉割引券をもらう。
車を置いたところにも多くのアブがいた。歩いている間もうるさくつきまとう。
シャツや手袋の上から刺してくる。シャツに血がついた。アブと闘いながら約2時間林道をひたすら登る。
二つ目の工事箇所を過ぎた。
そこから200メトルくらい林道を歩いた。これからは静かに歩けるかなと思っていた。
 林道の右上の斜面の木の向こう側から悲鳴のような声がして動物が木によじ登った。
一瞬猿かなと、思ったが黒くて大きい。カメラはリュックのなかで出そうかと思った瞬間。
斜面を唸り声がして母熊が駆け下りてきた。あまりの早さにもう助からないと思ったが、熊を見ながら林道を下がった。
熊の首のあたりに赤いものが見える。一度捕獲されて放逐されたものと思われる。
 鋭い爪にやられる瞬間熊が側溝に激突した。最短距離は2メートルもなかつた。林道を駆け下りながら熊の唸り声が聞こえた。工事の現場に着き工事の人と4人で車で戻ると林道を小熊が横切り斜面の草むらに消えた。
小熊を守ろうとする母熊の迫力はすさまじく、このようにして人を襲うのだと、身をもって体験した。
 もう登る気にならない再び出会う確率は高い。林道で出会ったから何とか無傷で逃げれたけれど山中だったらと思うとぞーとする。いつもはカメラを首に掛けており、もし掛けていたらベストショットは撮れたかもかもしれないが、無傷では居れなかっただろうし、助からなかったかもしれない。本当に幸運だった。

今回の山行きは終えよう。福井北インターから高速道で夕方には帰った。

白山の写真

 
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