上蒜山・中蒜山縦走
11月23日(日曜日)朝5時加古川を出発。新宮・佐用・上月を経て兵庫県から岡山県に入る。朝霧も濃く夜の明け始めた田舎の道を津山・院庄へ入る。奥津温泉から上斎原村・三朝町・八束村から蒜山大山道路を通り上蒜山登山口に車を停める。
5・6台の車が停まっており、一番端に停める。10時ころ歩き始め牧草地を抜けいよいよ登山道に入る。積雪が少しあり解け始めぬかるみもあり足元が悪い。それでも高度が少し上がると蒜山高原が眼下に見えすばらしい眺望となる。
上蒜山の頂上付近は樹氷も見える。上蒜山から中蒜山へは鎖場が連続しての急な下りもあった。
程なく中蒜山のなだらかなユートピアに出る。中蒜山の頂上は眺望もよく大勢の人が休憩をしている。
中蒜山から塩釜冷泉へ下る。結構急な下りだった。塩釜冷泉の茶店で冷泉コーヒーを飲み休憩。
塩釜から上蒜山登山口まで蒜山自転車道を1時間30分くらいかかり歩く。暗くなり始めた夕方5時停めている車のところに着く。今夜の泊まりは蒜山休暇村に予約をしている。
温泉に入り体がホカホカに温まる。夕食はカニすきで満足の一日だ。
翌朝も休暇村の前の芝生に一面霜がかぶりうっすら雪がかぶったようだ。早朝の凛とした空気の中・蒜山自転車道を川上村の方に、一時間くらい歩く。日の出の瞬間にあわせて帰り休暇村前で日の出を見る。何人もの人が見ている。冷えた体を朝風呂に入り温める。
朝食後休暇村を後に大山に向かう。鏡ケ成からは、烏が山がすぐ近くに見える。
程なく晴れ渡った青空に雪をかぶった大山が凛として現れた。
その後・大山町の公園からもそして日本海側の国道9号線からも大山は余すところなくその勇姿を見せた。
今回中蒜山で下りたけれど下蒜山まで縦走するとガイドブックでは、
$初夏であればカラマツノ新緑とレンゲツツジの紅に埋め尽くされた下蒜山の頂上は、まさに夢の楽園である。北側のブナ林にはまだ雪を残しており、エゾハルゼミのエネルギッシュな鳴き声が元気づけてくれる。
下蒜山からの下りは、しばらく垂直に思われるほどの急坂だが、やがて足元がひらけ、毛皮の敷物のように美しい山肌が目を奪う。植物学者であり、日本山岳会の重鎮でもあった故武田久吉氏が笹に覆われたこの艶麗無比の曲線美とその色に感動し、ここを乙女平?
(おとめだいら)と命名したとある。
山行きっでいつも思うことだが、胸を突く急な登りや困難を乗り越えて、美しい眺望や自然の偉大さ。自然が持つ美しさを見せてもらえる充実感や満足感を感じるのだと思う。
人生でも災害・事故・病気・挫折・多くの試練がある。その時は落ち込み傷つき奈落のそこに突き落とされたようなときがあるかもしれない。その様なときでも一夜明けると少しは気持ちが楽になっているときもあるかもしれない。
朝の来ない夜はない。と思う。
困難があって初めて幸せは感じるものだと思う。
恵まれてばかりでは、幸せは薄れるのかもしれない。
自然・特に山は人生の良き指導者・師範だと思う。