ECU現車合わせでチューニングパーツを生かせ!
様々なチューニングパーツを付けた時に「このパーツは良い」「このパーツは駄目だ」といった判断をしますが、それはあくまで同じ条件(データが固定の)のECUである場合が殆どです。
逆に言うと「このパーツは良い」=「このECUデータと相性が良い」ということであり、ECUデータをそのパーツに最適化した場合は?となります。
更に突っ込んで言うと「ノーマルパーツと特性が近いパーツに対しての相性は良い」と言うことも、絶対ではありませんが言える事と思います。
ではセッティング出来るECUを装着しましょう・・・という事で・・・
盆休みの間配線図とにらめっこ、パワーFCを装着してみました。
ボディーの印字が逆さまなのはご了承下さいw
また、このような動くか動かないか判らない行為をDIYでする事は絶対お勧めしません(ナゾ
このECUは燃調や点火以外にも、VVTL(VVCとカム切替両方)も制御出来、セッティングを詰める要素が少々甘い部分があるものの全てのセッティングが可能となります。
同系のエンジンECUであれば、セッティングも近いものだ・・・とは思いましたが、まともにアイドリングせず直ぐにエンストしてしまうので、セッティングのプロにお任せしました。
マフラー交換時のみのデータ
マフラー、エキマニ、エアクリ、ビッグスロットル、そしてパワーFC
・・・チューニング途中経過のグラフは用意出来ませんでした(汗
注目するべきは中間のパワーです。この辺りは体感でも明らかにパワーが違います。
シャシダイ自体は全く同じもの(同じ補正)で、マフラー交換のみは外気温度10度、ECUチューンを行ったときの測定は余裕で30度以上(正確には聞いてませんが8月下旬にセッティングしました)と、パワーが上のデータの方が相当悪条件にも関わらず明らかな違いが出ました。
但し・・・体感上は「車が遅くなった」と感じます。
これは2ZZ特有のハイカムに切り替わったと同時に加速する「ドッカン」な特性が、中間のパワーを盛り上げる事によりマイルドになってしまった為と思われます。
体感速度を上げる為に中間加速を甘くして、といったノーマルにありがちな手法に体は騙されやすいものです(苦笑
この辺りはサーキットを走ってのトップスピード・・・例えばタイトコーナーやパワーバンドを外しがちの立ち上がりからの長いストレート等で速さの判断がつきます。
体感だけのものはこういった所でスピードが伸びません。
総評としまして・・・
ECUチューンだけでは「圧倒的に速く」はなりません。特に高回転領域では、現車セッティングにおいても「本当に詰めれない」という位煮詰まっており、ノーマルECUデータの優秀さが伺えます。
様々なパーツを装着しECUのデータがずれた時、最後の総仕上げとして、現車セッティングをする事前提で施工する方が効率的です。
また、パワーFCでは駆動出来ない部分はノーマルの信号を利用している為、DBW車両の場合はスロットルと燃料噴射のタイミングに若干ずれが生じ、アイドリングが振ってしまう時があったり、エンジンチェックが常時点灯、その兼ね合いで5800回転からシフトランプが点灯してしまう、というのはご愛嬌・・・という事で・・・(爆