- 特性デメリットの出ない加工エキマニ


NAチューニングをする上でのエキマニ交換は、「高回転は良くなるけど低回転が・・・」といったどちらかしか良くならない、という傾向を良く見ます。
また、ZZ系エリエクの場合、ロングマニを使う事によって弱い中速域をカバーする、といった商品も存在しますが・・・私は個人的に幾ら速くなってもロングマニはエリエクにお勧めしません。必ず直ぐに割れます。
だからといってショートタイプのマニは抜けは良くなるものの・・・といった事になりかねませんので、一度ノーマルマニがどのような構造になっているか見てみました。



ブロックとフランジの入り口に段付きがあります。
それよりも致命的なのがフランジとパイプ接合部分の間に、接合部分の熱避けの為フランジが盛り上がっています。相当な盛り上がりで、単純に直径換算で5mmは損失があり、大きな排気抵抗にもなっていると考えられます。
また画像はありませんが、触媒接合部分も溶接が荒く、不用意に盛り上がっている部分が多々見当たります。



段付きを取り、パイプまで斜めに削りました。
明らかに開口部が広がっているのが分かります。ですがこの場合、パイプ接合部に排気が直接当ってしまう為、マニの耐久力が低く(割れやすく)なります。
対策方法はあるのですが、設備の都合上(苦笑 このまま組み付けました。
勿論触媒側も削ってあります。

*取り付けは非常に面倒な作業(通常のNA車両エキマニ交換とは異なります)ですので、ラジエター交換同様相応のスキルをお持ちの方に作業を行って頂きますようにお願いします。


交換後まず感じたのは、エンジンが軽くなった事です。これは町乗り領域でアクセルを余り踏まなくて良くなり、6速40キロ1000回転で普通に流れに沿って走行出来ます。
そしてアクセル入れはじめのレスポンスがアップ、不得意な中速域であまり退屈でない加速をしてくれるようになりました。
低中速域があまりにも目立ってしまった為、高速域は少し良くなったかな?程度ですが、全体的に良くなっている感じがします。

「ちょっと大げさに書きすぎじゃない?」と言われてしまいそうですが、デメリットを持たず(若干耐久性はなくなりますが)車を速くしたい・・・と検討されている方は是非チャレンジしてみてください。

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