- 車高調テスト&改良リポート1


装着後の走行では非常に満足しましたが、気になる点があります。
それは純正形状故に、車高を落とした事による有効ストロークの減少です。車高を落とした分、バンプラバーをカットしましたが、もしノーマルの状態でも底付きをしているようであれば、今の組み付けた状態でもその可能性があります。
私はその状態を把握する為に、ダンパーシャフトにタイラップを巻き、何処までストロークをするのか測定してみました。
この手法で注意すべき点は、ストリートでの大きなギャップも拾ってしまう事です。ワインディングロードで車をロールさせるのであれば(そのポイントのロール量が一番欲しいのであれば)、その区間に入る前のギャップはゆっくりと進入しましょう。また、サーキットで合わせる場合はサーキットでタイラップを戻し、走行後直ぐに確認するという手法が良いです。

私の場合、タイラップを巻く時に既にフロントストロークが1G(車の静止状態)で既にバンプラバーまで3センチ程しかありませんでした。6.6キロ程度のバネレートで有効ストローク3センチで足りるわけが無いと判断し、急遽バンプラバーを全て外しました。実は組み付け後の走行でブレーキング時にノーズが沈まないな、と思っていたのですがやはりこれが原因なのでしょうか?
リヤはストロークが5センチで微妙ではあるものの、フロントのような絶望的な有効ストロークではなかったのでそのままでワインディングロードへ。

道中きつめにブレーキを踏んでみると、前回の走行よりもノーズが沈みます。やはり底付きしていたようですね。ブレーキングで底付きが体感出来るショックなんて正直話になりません(汗 でもきっとノーマルも・・・です。

ワインディングロードに入る前にタイラップ位置を確認しました。ここまでひどいギャップを食らう事無く、これで底付きしているわけが無いだろうと見てみましたが、ショックでした・・・バンプラバーを撤去したフロントは大丈夫でしたが、リヤはバンプラバー迄タイラップが到達しています。更にワインディングロードを走行するとタイラップがバンプラバーに食い込んでしまいました(汗
車高を落とした分だけバンプラバーをカットしました。そしてバネレートもアップしているのにも関わらずこの結果です。この結果を持ってすればノーマルはもっと酷い状態で底付きしている(有効ストロークが同等でバネレートが低いのですから当然ですね)と考えても間違いではないでしょう。

流石に鉄と鉄が接触する底付きはまずいと判断して、バンプラバーの柔らかい部分のみ(5mmほど)装着し、再度テストしてみました。意図的に大きなギャップを無頓着に走行すれば流石にタイラップは底にいってしまいます(汗 が、それ以外の用途(ワインディング含む)では1センチ前後のマージンを残してストロークしているようです。

ようやく正常に動作する足回りが出来上がりました。
今後は製品化に向けてフロントバネ作成や車高の限界に挑戦したいと思います。

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