◆麗舞2018 テーマ「加古川」

曲名「水花 -mizuhana-」

丹波の山奥から湧き出し、多くの流れを取り込みながら
播磨平野を駆け抜ける「加古川」
上流では「闘龍灘」という激流を抜け、中流は緑の中を
穏やかに流れ、下流では花火大会が開催される。

地域や季節によって様々な表情を見せてくれる加古川を
踊り子1人1人が一粒の雫となって表現します。


◆特徴

衣装

澄んだ雫をイメージした、青系のカラーで統一。
踊りやすさを追求したシンプルな衣装。
ハチマキの赤は20周年の祝意を表します。

小道具
麗舞オリジナルの布で、花火の炎を表現。
縫製から色染めまで手作りした力作です。

楽曲
全体を通して琴とマリンバで水の美しさを表現。
冒頭は湧き水が流れる神秘的な森のイメージ。
闘龍灘はティンパニを多用し派手に激しく。
中流はストリングスで壮大な雰囲気に。

聞いていて気持ちのいい、綺麗な曲を目指しました。

振付
麗舞ならではの、しなやかさと激しさ。
しなやかな踊りは指先まで使い、水の柔らかさや
繊細さを表現。
激しい踊りはキメを重視し、激流の力強さを表現。

花火の踊りは小道具が一番きれいに見える
動かし方を研究して作りました。


◆流れ

起:湧き出し・上流
地中から無垢な雫が湧き出し、転がるように流れ出す
出会い、繋がり、形を変えながら成長してゆく。

承:闘龍灘

地鳴りのような轟音が絶えない「闘龍灘」
流れはうねり、岩にぶつかり、飛沫があがる
抗えない運命に翻弄される雫たち。

転:中流

激流を抜けると、そこは広く穏やかな中流。
花が咲き鮎が飛ぶ、のどかで豊かな景色。

結:下流(花火大会)
下流に入ると、楽しげな音が耳に届く。
河川敷では、年に一度の川祭り。
夜空を映す川面を、大輪の花火が埋め尽くす。

やがて雫は空へ昇り、雲に運ばれ、また川となる。


◆口上・歌詞

<前口上>
今も昔も播州に 恵みもたらす加古の河
荒々しくも美しい 我らの河を
ご覧いただきましょう

<湧き出し>
生まれ輝く 無邪気な雫
心のままに 自由に駆けゆく

同じ思いに繋がる雫 出会いが流れを強くする
たとえ先が見えなくても 進み続けよう

<闘龍灘>
丹波の山を駆け下り 桜いろどる北播磨
ふいに速まる流れに乗れば 覚悟を決めて前を向く

踊る川面に 舞い散るしぶき 岩打つ波は地を揺らす
これぞ加古川 闘龍灘よ 足を止めるな 踊れ踊れ

<中流>
今を流れる加古の河 水面彩る幾千の
思い映して我らは踊る すべてのものに感謝して

そそぐ太陽 そよぐ風よ この幸せを ずっと

<下流(花火大会)>
はしゃぐ声 色めく笑顔 心躍る川祭り
見上げれば星が昇り パッと輝く

川面に弾ける 花と共に
この思い空へ届け