◆麗舞2017 テーマ「文明開化」

曲名「文明開花」

明治時代、まだまだ閉鎖的だった日本に、西洋文明が
どんどん入ってきました。
すぐに馴染めた人もいれば、なかなか付いていけない
人もいたのではないでしょうか。
そんな時代の人々の気持ちを想像し、作品にしました。


私たちしかやらないような事がしたい、という気持ちが
いっぱい詰まった作品です。


◆特徴

衣装

女は赤、男は緑の着物という純和風の衣装。
そこから男がハットにベストという西洋かぶれに変身。
女も後半はカラフルに変身。

小道具
男子は西洋文化の象徴としてステッキを持ちました。
最初は隠しておけるように、折り畳み仕様に改造しました。
女子はスカーフのような布を持ちました。

楽曲
江戸時代に流行していたと言われる、都々逸をモチーフに
日本らしいイメージで始まります。
途中、唐突に洋風の曲に変化。当時西洋で流行していた
音楽を参考に、西洋文化の流入を表現しました。

振付
なんといってもステッキダンスが今作品の特徴。
ステッキを振り回す男と、布であしらう女の掛け合いが
一つの見どころです。

◆流れ

起:日本の文化
永く続いた江戸の時代、他国との関わりを断っていたおかげで
日本独自の文化が醸成されていた。

承:西洋かぶれ

急に国内に入ってきた異国の文化。ある者は拒絶し、また
ある者は受け入れ、世間はごっちゃごちゃ。

転:時とともに

時が流れるうちに文化は混ざりあって落ち着きを見せる。
そして現在はネットを通じて世界中の文化が身近なものに。

結:新たな文化
情報多過の時代、古い文化に囚われ過ぎず、新しいものに
振り回されず、自分たちが面白いと思える事をやっていきたい。


◆口上・歌詞

<前口上>
今回の作品のテーマは「文明開化」 閉鎖的だった日本に
西洋の文化がどんどん入ってきた時代。すぐに影響される
人がいれば、なかなかついていけない人もいたでしょう。
時は流れ、世界中の文化が混ざり合う現代。私たちは
どんな文化を作っていくのでしょうか。

<日本の文化>
惚れて通えば 千里も一里
逢わで帰れば また千里

江戸の時代は黄昏て 異国の風が吹き荒れる

<西洋かぶれ>
さぁ やってきました 異国かぶれの男たち
冷たい視線も気にせずに 格好つけてダンシング

スマートにオシャレに これが世界の最先端
古い着物は脱ぎ捨て 僕とダンスをしませんか

そんなアナタに 惹かれていても
見えない壁が 邪魔をする


<時とともに>
浮いて浮かれて舞うほどに 心の壁は消えてゆく
思い焦がれたあの方とも きっといつか踊ろう

やがて時は流れて いま世界は一つ
どんな歌も踊りも ほうら
溶けて混ざり生まれ変わる さあ花開け

<新たな文化>
古いものでは物足りず 流行りに乗れば飽きがくる
囚われすぎず流されすぎず 面白いことやりましょう

手拍子揃えて踊ろやないか 踊りゃ心も身も晴れる
ソレソレヨイヨイ 身も晴れる