◆麗舞2012 テーマ「妖怪」

曲名「妖 -あやかし-」


テーマは妖怪「化け猫」
化け猫にまつわる逸話は、国内外を問わず
数多く存在します

・綺麗な女に化け、人を誘惑する
・人が寝静まった夜、油をなめる
・満月の光から力を受ける etc.

これらの伝説を麗舞流にアレンジし
麗舞2012「妖〜あやかし〜」が誕生しました


◆特徴

衣装:
白を基調とした綺麗な着物
「うごめく影」のシーンでは、顔が無くなり
「化け猫」のシーンでは袖に目が現れます

小道具:扇子型鳴子、おばけ提灯
鳴子はすべてメンバーの手作りで、名前が彫ってあります
提灯は演舞の終盤に口を開け、長い舌を出します

楽曲:冒頭は霞のかかった月夜のイメージ
中盤は静寂のなか、物音が大きくなるイメージ
終盤は正体を現した化け猫が暴れまわるイメージ
全体を通して和調で、怪しさを含んだ音にしました

振付:随所に、正体である「猫」の動きを入れています
終盤は袖の「目」を生かせるような動きにしました


◆流れ

@夜道の麗人
導入部、もやがかかる中から「女」が登場
ユニゾンのしなやかな動きで、妖しくも美しい「女」を
表現します

Aうごめく影

無音から始まる夜のシーン
静寂の中、妖しいものが動き回る様子を表現
「女」に戻った、と思いきや・・・

B化け猫
「化け猫」が正体を現すシーン
開き直って好き放題暴れまわる様子を表現
妖しい雰囲気の今までとはうって変わって、
激しく、かつ、のびのびと踊ります


◆口上・歌詞

<前口上>
遠い昔の春の宵。
霞みかかる野道に、一人たたずむ美しい女。
行くあてのない女に、男は宿を貸す。
その夜、聞きなれぬ物音に目を覚ました男は、
障子の向こうに怪しい影を見る。
その正体は、妖怪、化け猫。

<夜道の麗人>
闇夜更けゆく 細道に
しゃなりしゃなりと まみえては
通り過ぎざま 微笑み返し
誰も戸惑う 残り香に

<うごめく影>
丑三つ時に 物音ナゼ
障子に映る うごめく影
あやかしか あやかしや

<化け猫>
人をあやかし 度胆抜く
これぞ吾等の 生きる道
酒と魚も 好物なれど
踊り脅かし やめられぬ

手拍子揃えて 踊ろやないか
踊るすべては うたかたの夢
手拍子揃えて 踊ろやないか
踊りゃ心も 身の毛もよだつ