◆麗舞2011 テーマ「傾奇者」

曲名「異風堂々」


一、派手な身なりで異風を好み
一、絆と信義を重んじて
一、我を貫く意地をもつ
一、自由奔放な暴れ者
これぞ真の傾奇者


◆特徴

衣装:
女物の着物と虎の皮がポイント
傾奇者らしく派手で風変わりな衣装にしています

小道具:和傘、まとい、紅白幕
「幕引き」で本当に幕を引く、歌舞伎をイメージした演出

楽曲:冒頭は歌舞伎のイメージそのままに作っていますが
中盤からはベース・ピアノ・サックスなど西洋楽器の音を入れ
和洋折衷な音楽に仕上げました

振付:全体を通して「見栄」「踏み込み」など歌舞伎の動きを
取り入れたほか、喧嘩のシーンでは、股くぐり、回し蹴りなど
アクロバティックな動きも入っています


◆流れ

@歌舞伎
厳かな雰囲気で登場
長唄に乗せ歌舞伎を舞います

A男舞

一気にテンポが変わり 激しい男舞へ
途中からは傾奇者が大好きな「喧嘩」が始まります

B女舞
男の身を案ずる女心を唄いあげる女舞
傘を使い、切なさを表現しています

C傾奇祭
激しく、かつ楽しいアップテンポな曲調へ
傾奇者らしい豪快な宴の様子を表現
ご覧の皆様、手拍子をお願いします!


◆口上・歌詞

皆様 1年ぶりでございます
播州加古川の踊り集団 麗舞にございます
さて本日の演目は 傾奇舞「異風堂々」

珍妙な出で立ちを好み 我が道を行く男
「傾奇者」の生きざまと
そんな男に惹かれる女の
切ない心根を表してございます

皆様に喜んで頂けますよう 心尽して演じます
どうぞ ごらんあれ

<歌舞伎>
春は麗か鹿児(かこ)の河
眼にも目出度き
躑躅(つつじ)彩る 晴舞台
集いし漢(おとこ)の出立ちは
女子(おなご)着物に虎の皮
此れぞ真の傾奇者

俺こそが 天下御免の ァ傾奇者!

<男舞>
雄叫び上げるは虎の如く 儚く散るは桜の如く
咲かせて見せよう 天下無双の傾奇桜!

傾奇遊びは危険と共に!
恋も喧嘩も命懸け!

<女舞>
あまつ空なる彼の人は 浮世漂う根無し草
いつも傍にと願うてみても 思いの霞増すばかり

今頃は 何処にどうして御座ろうか
翼が欲しい 羽根が欲しい 飛んで行きたい

<傾奇祭>
集え集えよサァ皆の衆 仕事忘れて杯交せ
男は踊れ 女は唄え 今日の祭を風流せぃ!

手拍子揃えて踊ろやないか(踊ろやないか!)
踊りゃ心も身も晴れる(身も晴れる!)

サァ!サァ!さぁさ唄え!
サァ!サァ!さぁさ呑め呑め!
サァ!サァ!踊れ踊れ!
サァサァサァサァサァサァサァ!

<締め>
麗舞傾奇舞 これにて幕引き
皆様 ありがとうございました



◆家紋について

今回の衣装を作るにあたって、麗舞の家紋を作りました。
加古川市の木「黒松」の中に、麗舞の頭文字「れ」をデザイン化した
文様を入れています。

この家紋は、衣装の両胸と背中に入っているほか、まといの頭にも
大きく入っています。