最近ジャッカス内で 「ラーメンツアー」 なるものが
流行り出した。 ことの起こりは高須。 彼は
もともとラーメン好きというか、食べ物好きで、評判の
良い店を見つけては、あちらこちらと食べ歩いていた。
ジャッカス内でもその話をよくしていて、それじゃ
みんなでラーメンを食べにいこうとなった。
メールで参加者を募り、当日、高須を筆頭に
子供一人を含め総勢7名のメンバーが集まった。
あいにくの小雨模様だったが、全員がオッチャンの
車に乗り込み、いざ出発。
目的地は事前に決めていたあるラーメン屋。
車での移動、15分くらいか。 車中で早くも
ラーメン談議に花が咲く。 あの店はどうの
この店はこうの。 すると、メンバーの一人、
矢ノ川が、昔よく行ったという店の話をしだした。
聞けばそんなに遠くではない。 みなも少し迷い
だした。 どちらに行く? という問いに
「どっちも食べた?い」
と全員。
「店によっては丼が小さいところあるし
僕なんか、2杯食べる時もあるでぇ」
と高須が無責任にあおる。 とうとうラーメン屋の
はしごをする事になった。
おいおい、飲み屋ならともかくラーメンのはしご
なんて聞いた事ないぞ、と思ってる間に一軒目に
到着。 一同、ぞろぞろと店内に入る。 メニューを
見ると、なんと焼き飯や餃子もある。 2軒目の
ことを考えるとあまり食べられないし、どうする?
というと
「焼き飯と餃子も食べた?い」
と全員。
結局、ラーメンのほかに焼き飯2人前、餃子一皿を
頼んだ。 ラーメンも濃い口、薄口とあったので、
一皿の餃子をみなでつつき、焼き飯を全員で分け合い
互いのスープを蓮華ですくいあった。 店の人は
なんやこの団体はと思った事だろう。
食べ終わるや否や、そそくさとみな立ち上がり、
どんどんと車に乗り込む。 次の店へと向かうのだ。
食後の余韻を味わうひまなどない。 時間がたっては、
腹が膨らむ。
矢ノ川がナビを勤め、2軒目へと急ぐ。 ところが
とりあえず、あっちの方へ行ってみて、近くまで来たら
景色とかでわかるから、となんとも頼りない。 迷い
ながらも野性の感と幸運に恵まれ、目当ての店に
たどり着く。 急げ、とばかりに全員、一目散で
店内に転がり込む。 ところが、大入り満員、
順番待ちの人までいる。 ぐずぐずしてたらどん
どんお腹が張ってくる。
やっと順番が来て、テーブルに座るや否や
「ラーメン、ななっつ」
と全員。
届いたラーメンを、食べられなくなってたまるか
とばかりに一気にお腹へ流し込む。 店を出る
頃には、みんなお腹パンパン。 帰りの車中は
全員無口。 ふと、思い出して、帰ったらみんなで
食べようと思って、豚マン買ってあるんやけど
というと
「げぇっぷ」
と全員。
年をとると、何事もほどほどが肝心のようです。
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