道内2日目の朝が来た。 再びジャッカス・コンボイは 走り出す。 先頭、オッチャン・カリ―ナ、続いて岩本・ ギャラン、しんがりをテッチャン・セリカがつとめる。 なかなか旅慣れた布陣だ。 なにせ、車の運転は人柄が表れる。 動きが遅い、
前から順に3人、3人、2人に分かれて乗り込む。 はて、
「岡田君ー、岡田君はどこや―」 と慌てない。 こちらの書き違い。 都合で、この旅行に
ところで、この振り分けを決める時、
「そう、そう。 テッチャンとずっといっしょにおれるのは
とみんなが言っていたのは、どういうことだったのでしょう。
「車を運転する時、スリッパは駄目やね。 やっぱり
おい、おい、こんなスピードじゃ、プラグかぶってまうわ、
コーナー・リングはアウト・イン・アウトが基本、ヒール・
しまった、回転を合わし損ねた、今のコーナーはサードやな。 あかん、リヤが滑ってる、カウンターを当てるのが
と専門用語を並び立て悦にいる。
万全な走行体制を保ちながら、一行は長万部、洞爺、
「があぁー。 もう、圧縮比やら、ギヤ比やら、ドリフトなんか
「やかましー。 乗したっとんねんど―。
「ハンドル握っとんのはわしじゃー、ガタガタぬかすな―」
「テッチャンの隣は中谷」 ジャッカス・コンボイの人員配置に、スキはない。
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