目覚めると、そこは日本海の真っ只中であった。 「きれいやなぁ」 「海は広いなぁ」 と感動していたジャッカスが、やがて長旅に退屈するのは
「おおい、ここ、何やろ?」 「こっち、来て―ん、サウナがあるでぇ」 「こんなとこでバンドが演奏するンやろか?」 もう、あっちこっち、うろうろするは、触りたおすは
あげくのはてに甲板でキャッチボールをはじめ、
旅の始まり、それも船の中で、そこまで真剣にやるか?
「おおーい、見て―ン。 おれら船から
と、オッチャンが手すりから乗り出すやら、もう、野放しの
「なんとしても、無事に小樽に送り届けるんだ」 「しかし、彼らを北海道に上陸させていいんですか?」 と、真顔で話し合う、フェリー乗務員の心配をよそに
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