欧文モールス（Ｍｏｒｓ）信号の覚え方
ピピーピピ（･―･･）は「Ｌ」ですが、これは「短・長・短・短」の音の組み合わせなので、これを「ロ・ケー・ショ・ン」というように、「Ｌ」で始まる語に置き換えて覚える方法も一般的ですが、この覚え方では、例えば「ピ・ピー」だけでは「ロケーション」とは判断できず、次の瞬間に「ピ・ピー・ピー」（Ｗ）とくれば、「ロケーション」は捨てなくてはなりません。つまり、その文字が終わってからでないと、言葉に置き換えられず、読み取りが遅れます。その間に、次の文字も終わりつつあるのですから、判断はなるべくリアルタイムでできる方法が望ましいといえます。そこで、私の考えた方法は、「ピ」で終われば「エ」、「ピ・ピ」なら「エ・イ」、「ピ・ピー」なら「エ・アー」、「ピ・ピー・ピー」なら「エ・アー・ワー」というように、決まった暗記句を積み重ねていき、最後の音でアルファベットを判断するという方法です。これならば、比較的、少ない暗記句で、多くのアルファベットが覚えられます（といっても、全部でも２６文字だけですが）。
たとえば、
エイスハ で ４つ
エアールル で ４つ
ティーンドブ で ４つ
ティーマーグキュー で ４つ これだけで １６個のアルファベットが覚えられることになります。
全部では次のようになります。
エイスハ ＥＩＳＨ
エイスヴィー ＥＩＳＶ
エイウーフ ＥＩＵＦ
エアールル ＥＡＲＬ
エアーワープ ＥＡＷＰ
エアーワージェー ＥＡＷＪ
ティーンドブ ＴＮＤＢ
ティーンドスー ＴＮＤＸ
ティーンカーク ＴＮＫＣ
ティーンカーヤー ＴＮＫＹ
ティーマーグズ ＴＭＧＺ
ティーマーグキュー ＴＭＧＱ
ティーマーオー ＴＭＯ
とはいっても、最初の２字では、上記のように４種類（「エ・イ」、「エ・アー」、「ティー・ン」、「ティー・マー」）だけなので、１３個とはいっても、それほど苦労はしないと思います。
覚え方順に、２６文字すべてを書くと、次のようになります。
読み 覚え方
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
Ｅ エ Ｅ エ
Ｉ イ ＥＩ エイ
Ｓ ス ＥＩＳ エイス
Ｈ ハ ＥＩＳＨ エイスハ
Ｖ ヴィー ＥＩＳＶ エイスヴィー
Ｕ ウー ＥＩＵ エイウー
Ｆ フ ＥＩＵＦ エイウーフ
Ａ アー ＥＡ エアー
Ｒ ル ＥＡＲ エアール
Ｌ ル ＥＡＲＬ エアールル
Ｗ ワー ＥＡＷ エアーワー
Ｐ プ ＥＡＷＰ エアーワープ
Ｊ ジェー ＥＡＷＪ エアーワージェー
Ｔ ティー Ｔ ティー
Ｎ ン ＴＮ ティーン
Ｄ ド ＴＮＤ ティーンド
Ｂ ブ ＴＮＤＢ ティーンドブ
Ｘ スー ＴＮＤＸ ティーンドスー
Ｋ カー ＴＮＫ ティーンカー
Ｃ ク ＴＮＫＣ ティーンカーク
Ｙ ヤー ＴＮＫＹ ティーンカーヤー
Ｍ マー ＴＭ ティーマー
Ｇ グ ＴＭＧ ティーマーグ
Ｚ ズ ＴＭＧＺ ティーマーグズ
Ｑ キュー ＴＭＧＱ ティーマーグキュー
Ｏ オー ＴＭＯ ティーマーオー
アルファベット順では、次のようになります。
Ａ ･― エアー
Ｂ ―･･･ ティーンドブ
Ｃ ―･―･ ティーンカーク
Ｄ ―･･ ティーンド
Ｅ ･ エ
Ｆ ･･―･ エイウーフ
Ｇ ― ―･ ティーマーグ
Ｈ ････ エイスハ
Ｉ ･･ エイ
Ｊ ･― ― ― エアーワージェー
Ｋ ―･― ティーンカー
Ｌ ･―･･ エアールル
Ｍ ― ― ティーマー
Ｎ ―･ ティーン
Ｏ ― ― ― ティーマーオー
Ｐ ･― ―･ エアーワープ
Ｑ ― ―･― ティーマーグキュー
Ｒ ･―･ エアール
Ｓ ･･･ エイス
Ｔ ― ティー
Ｕ ･･― エイウー
Ｖ ･･･― エイスヴィー
Ｗ ･― ― エアーワー
Ｘ ―･･― ティーンドスー
Ｙ ―･― ― ティーンカーヤー
Ｚ ― ―･･ ティーマーグズ
なお、覚え方の中にはありませんが、数字は次のとおりです。規則性がありますが、覚え方は考えていません。
１ ･― ― ― ―
２ ･･― ― ―
３ ･･･― ―
４ ････―
５ ･････
６ ―････
７ ― ―･･･
８ ― ― ―･･
９ ― ― ― ―･
０ ― ― ― ― ―
？ ･･― ―･･
※ １９９１年１２月０５日 第４級アマチュア無線技士従事者免許 取得
１９９２年０２月０７日 アマチュア無線局（ＪＦ３ＭＳＫ）開局
１９９２年０４月１５日 第３級アマチュア無線技士従事者免許 取得
１９９２年１１月１０日 第２級アマチュア無線技士従事者免許 取得
（ＥＡＱＩ００２９１）
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