オレたちゃ裸がユニフォーム

アパッチ野球軍


71.10.6〜72.3.29 水曜 19:30〜20:00  全26話  キー局:NET  東映動画  原作:花登 筐 ・ 梅本さちお (週刊少年キング連載)


1968年に『巨人の星』『アニマル1』が、1969年に『タイガーマスク』『アタックNO.1』が、
さらに1970年に『赤き血のイレブン』『男ドアホウ甲子園』『キックの鬼』が放映。
スポ根アニメ全盛期…と言うよりも、
梶原一騎全盛期であった。
ソンナ最中、1971年10月、
花登 筐 ・ 梅谷卓司原作のスポ根アニメ史の仇花 『アパッチ野球軍』が放映された。
や、仇花はムシロ、梶原一騎そのものだったのかもしれんですが。
スポ根と言えば、『努力』『根性』『血』『汗』『涙』ですが、アパッチの場合、
ホントに血を流すから凄いです。それも、野球とは直接関係の無い場面で。
ナンか、「スポ根モノ」というより、「番長モノ」を観てる気すらします。
つか、柴田秀勝が高校生を演じてる時点で既に何かが間違ってます。
柴田秀勝と言いますと、タイガーマスクのミスターX、マジンガーZのあしゅら男爵、機動戦士ガンダムのデギン・ザビ等、
イカツイおっさん声で広く世に知られていますが、その氏がナンと高校生を!!

網走父「何?お前に刃物を投げた?」
網走「そうよ。
子供のオレにな」

                第3話 「犯人を探せ」より

子供でつかっ!柴田秀勝、子供でつかっっっ!!?
ちなみに、作品中、網走の回想で幼少の頃の思い出シーンがあるのですが、
その場面では声は別の方が当ててました。
柴田氏の幼稚園声が聞けなくて、ちょっとガッカリ。
あの声で 「おいらもかぁちゃんほしいようぅ」 って言ってほしかったです。
夢でウナサレソウですが。
ちなみに、エンディングの歌 「みんなみんな」 の4番は、エースを自称する網走クンの歌詞なんすが、

少々礼儀は知らねぇが ニヒルさだけは充十二分♪

……………、ソレ、野球と関係無いよ…。網走クン……。
でも密かに野球選手のブロマイド隠し持ってるトコが、なんか可愛いです、網走くん。


主人公堂島剛(CV:野田圭一)は甲子園でパーフェク試合を達成したエース。
が、彼の父
@ム所帰りは、あちこちの球団から莫大な契約金を詰まれ、再び歪んでしまいます。
剛君はそんな飲んだくれ親父の更生を図るべく、割れたビール瓶で自分の左手を潰し、選手生命を断ってしまいます。
イキナリの流血に親父
(CV:永井一郎)の目は覚め、以来真面目に働くようになりますが、しばらくして親父は何故か知らんが実にアッサリと他界してしまいます。

それから3年、剛君の前に、高校時代の恩師・根木監督が現れます。

「四国の松山の山奥で、一から野球をやってみないか?」




物語は四国の松山の奥道後より20里
@バスも通ってない山奥にある猪猿村(通称アパッチ村)が舞台。松山港で出会った通りすがりのバァさん曰く、

「猪猿村!!…やめときなはれ、やめときなはれ。悪いコトは言わん。命あってのものだねぞなモシ」

剛君、この時踵を返してさっさと大阪に帰っておけばヨカッタかもですね。

ちなみに、現在大阪からフェリーで松山に行く場合、約9時間20分かかるソーです。
鉄道使っても3時間20分、高速バスだと約7時間
でも、ご安心下さい。飛行機使えば約50分です。やっぱ空かな。
剛君は夜行フェリーで来てましたが。

松山港からアパッチ村まで馬車で5時間以上。
ちなみにアパッチ村とは、剛君がつけた仇名。

ちなみにチームの名前は、第14話で花子が、「『アパッチ』というのんはどないやろ?」と提案したコトに始まる。
そこで剛君、

「よし!『アパッチ野球』にしよう!!」

『軍』!??
先生、『軍』ってなんでつか!?
アボガド・パワーズの『パワーズ』みたいなモンでつか?


村に到着してビックリ!
グラウンドが無い。
ドーやら、何よりもまずグラウンド造りから始めなければならないよーです。


「四国の松山の山奥で、一から野球をやってみないか?」


………………


一からやるにも限度ってモンがありますよ!根木監督!!


ちなみに、野球を教えるべき相手、つまり生徒は、校長の孫娘の千恵子さん曰く、

「最初は来た時は類人猿みたいだったのが、ドーにかアパッチ並みになった」

それを野球で「人間並み」にしようという試み…。
当然の如く、彼らは野球を知らない。
つか、道具からして無いよ。
………………


一からやるとかドーとかいう問題じゃない気がしますよ!根木監督!!


剛君の苦悩はまだ始まったばかりである。


キャスト

堂島剛: 野田圭一 /監督  
千恵子: 坪井章子 /教師 岩城校長の孫娘
岩城: 富田耕生 /校長  
根木監督: 緑川稔   堂島の恩師
村長:
堂島の親父:
永井一郎    
       
網走: 柴田秀勝 /ピッチャー ナイフ投げの名手でダム工事人足@網走出の父親を持つ
ザイモク: 北川国彦 /キャッチャー 強力自慢
オケラ: 山田俊司 /ファースト トレードマークのヘルメットは掛けで取ったモノ
モグラ: 山本相時 /セカンド 人見知り激しい
ハッパ: 田中亮一 /ショート 飯場のダイナマイト管理者の息子
ダニ: 野島昭生 /サード 触るとかゆい
花子: 桜井妙子 /レフト 村長の娘
モンキー: 大竹宏 /センター 猿に育てられた野生児
ダイコン: 山本圭子 /ライト かなりボンヤリしている大根足
ダイガク: 森功至 /コーチ 坊主の倅のガリ勉くん。でも東大寺君より頼りになる
コーモリ: はせさん治 /補欠 萬屋の倅。野球軍の解散を目論む
       
マリ: 山口奈々   ダム工事の技師長の娘



 

  脚本 作画監督 演出  
第1話 傷だらけのエース 花登 筐
梅谷卓司
 森下圭介  宮崎一哉 剛君、根木監督に騙されてアパッチ村へ行くの巻
第2話 他国者は刺せ 花登 筐
梅谷卓司
生頼昭憲 高畑 勲 網走、お前ホントに高校生か?の巻
第3話 犯人を探せ 花登 筐
梅谷卓司
菊地城二 茂野一清 ハッパ、グラウンドのド真ん中の大岩に発破を仕掛け、ついでに校舎も吹っ飛ばすの巻
第4話 白昼のダイナマイト  花登 筐
梅谷卓司
高倉建夫 葛西 治 爆破事件の犯人であるコトがバレたハッパ、発破片手に篭城するの巻
第5話 天狗岩の死闘 花登 筐
梅谷卓司
福田 新 佐々木勝利 山を降りることを決意したハッパ、天狗岩で堂島、モンキー、ザイモク、そして網走に助けられ改心するの巻
第6話 走れ!ボロ馬車 花登 筐
梅谷卓司
永樹凡人 岡崎 稔 村長選挙が近づき、金満家の萬屋の親父が候補者として名乗りをあげ、現村長あたふたするの巻
第7話 誘惑の町 花登 筐
梅谷卓司
富永 良 葛西 治 モンキーとザイモクが町に野球道具を買いに行くも、お金を使い込んで途方にくれるの巻
第8話 黒い霧と白い球 花登 筐
梅谷卓司
森下圭介 宮崎一哉 使い込んじゃったお金の言い訳ドーしよう?の巻
第9話 死んでも離すな! 花登 筐
梅谷卓司
菊地城二 茂野一清 モグラ、がんばるん!の巻
第10話 初陣ショック 花登 筐
梅谷卓司
高倉建夫 岡崎 稔 少年野球チームと試合だー!ってキミたち、ソレ以前にルール覚えようよの巻
第11話 絶対ピンチ 花登 筐
梅谷卓司
森下圭介 宮崎一哉 村の選挙戦に巻き込まれ、野球軍解散の危機に!の巻
第12話 全員逆転せよ! 花登 筐
梅谷卓司
石黒 育 高畑 勲 野球軍存続かを決定する村長選挙始まるの巻
第13話 太陽に向って打て 花登 筐
梅谷卓司
森下圭介 明比正行 堂島VS網走 タイトルは「打て」だけど、打ちませんよの巻
第14話 新チーム誕生 花登 筐
梅谷卓司
菊地城二 茂野一清 野球部解散!!そして野球軍結成!!の巻
第15話 この旗の下に 花登 筐
梅谷卓司
品川丈夫 葛西 治 インテリゲンチャの大学くんがキラリと光りますの巻
第16話 秘められた熱球 花登 筐
梅谷卓司
菊地城二 宮崎一哉 大学生、アパッチ野球軍に試合を申し入れるの巻
第17話 ピッチャー網走! 花登 筐
梅谷卓司
石黒 育 高畑 勲 先発は大学!(えー  の巻
第18話 意地と根性 花登 筐
梅谷卓司
荒木伸吾 明比正行 網走回想録の巻
第19話 スイッチピッチャー 花登 筐
梅谷卓司
菊地城二 茂野一清 左手折れたら右手で掴め!の巻
第20話 負けてたまるか 花登 筐
梅谷卓司
荒木伸吾 葛西 治 スカウトマン大学、その口車はマグナムエース並み!?の巻
第21話 アパッチ大遠征 花登 筐
梅谷卓司
菊地城二 宮崎一哉 野球軍、中学生と試合するの巻
第22話 ならぬ堪忍 花登 筐
梅谷卓司
菊地城二 葛西 治 モンキー、試合の新聞記事で浮かれまくるの巻
第23話 するが堪忍 花登 筐
梅谷卓司
荒木伸吾 宮崎一哉 ケンカ野球にはケンカや!男網走剛球演歌の巻
第24話 はだしの英雄たち 花登 筐
梅谷卓司
荒木伸吾 宮崎一哉 そのグラウンド、どこからがホームランなの?の巻
第25話 めざせ甲子園 花登 筐
梅谷卓司
荒木伸吾 宮崎一哉 名門QL学園と試合しちゃうよ!の巻
第26話 胴上げの詩 花登 筐
梅谷卓司
荒木伸吾 宮崎一哉 …ソレ、ホームランだよの巻



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