図説 きのこ人間 の巻




きのこ人間は、鼻行類の最も進化した形態であるというのが定説らしいが、
その生態にはまだまだ不明な点が多い。
が、その味が大層美味であるがため、乱獲が相次ぎ、
この10年でその数は観測史上最盛期(昭和49年)の約24%にまで激減してしまったという。
ちなみに、日本で最も多くきのこ人間を出荷している都道府県は大分であることは専らの噂だ。



雨が多いこの時期は きのこ人間の繁殖期でもある
気が付くと あちらこちらに きのこ人間の 幼体が発生しているのに気付く
きのこ人間の 成体は 幼体が濡れないよう その大きな笠で守る
また 危険が迫った時などは 両脇にかかえて逃げるという

かの俳聖 松雄芭蕉は

  焼いてヨシ 煮てもまたヨシ きのこ人間

という句を詠んだ



大雨や洪水の時、きのこ人間たちは幼体を連れて河を下る。
気象予報士は、最寄の一級河川を漂流するきのこ人間の数から、
警報を出すか、注意報にとどめるかを判断する。
平成16年、観測史上最多の10個の台風が上陸し、各地で大水害を引き起こしたが、
この時、きのこ人間の漂流がTVのワイドショー等で大きく取り上げられたことも記憶に新しい。



きのこ人間は、その身に危険が及ぶ時、笠を翻して威嚇する。
きのこ独特のあのヒダヒダがすごくイヤ!というヒトには効果覿面な必殺技である。





きのこ人間の中でも、とりわけ気性が荒いといわれる、破れ笠きのこ人間。
手負いのクマと同等か、あるいはそれ以上に危険で、うっかり近づこうものなら、たちまち栄養吸われてしまう。
小さなお子様や老人、逃げ足の遅い方は見かけても決して近づかず、最寄の警察か八百屋等に連絡するようお願いします。




スーパーきのこ人間を食すると、スーパーなんとかさんになってしまうという噂があるが、未だ未確認である。
また、1UPきのこ人間なるモノも存在するらしく、発見次第即GET!が望ましいらしい。


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