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日岡山公園に自生する草花
ブタナ


 ブタナという雑草をご存知でしょうか。アレルギーを引き起こすブタクサとは違う植物です。芝生や道路の法面などに鮮やかな黄色の花で埋め尽くしているのを見かけたことはないでしょうか。最近、日岡山公園でも初夏に広場一面にブタナが繁殖しています。

 ブタナは、昭和の初め頃(1933年)に北海道の札幌近郊で見つかった。牧場の飼料の中に種子が混ざっていたと推測される。翌年、六甲山で見つかり、京都帝国大学の北村四郎先生により、ブタナと命名された。この名は、原産地のフランス名のSalade de porc(ブタのサラダ)にちなんだものです。(欧米でCat's-earとも呼ばれています。)ちなみにブタクサも原産地の北アメリカのHog weedに由来しています。

 ブタナは、キク科の多年草でタンポポとよく似ている。冬の間はタンポポと同じように根生葉の状態ですごすが、春から夏にかけて50cm以上の2〜3本の茎が伸び、その先にタンポポのような黄色い花をつける。花の後は綿毛が出来るところもタンポポに似ている。

 ブタナは近年、全国的に広がっており、ゴルフ場などでは駆除に苦労しているようです。多年草であるとともに、綿毛のついた種子が飛び散ることにより一面に短時間で広がる。但し、何年も放置しておくと連作障害(いや地)で減少するとの報告もある。