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測量・現況図の作成

 1本日の講義・実習内容
 @現況調査(2ケ所)‥‥・平板測量(花壇の形状)、既存植物の確認、周辺状況
 A現況図の作成…‥‥‥A3用紙、形状、植物(位置/範囲:高木、宿根草等)
 B計画図の作成‥‥‥計画の考え方、植栽図の作成、植栽花色の種類・数量

 1.現況調査/平板測量実習
(1)測量機器の確認
  ・平板:小型の木製製図板で、裏面を三脚に取り付ける。
  ・三脚:平板を取り付ける器具。
  ・アリダード:平板上で目標物を視準し、方向線を描くためのものである。
  ・求心器・下げ振り:地上の測点と図面上の点を同一鉛直線上に一致させる。
  ・測量針:アリダードで視準する際にアリダードの定規縁をあてて、視準線を引く。
  ・巻尺:測点と目標物との距離を測る。
  ・ポール:視準板を覗く際に目標物のところに立て、目印として用いる。
  ・その他:筆記用具、三角スケール、ドラフトテープ

(2)平板測量(平面図の作成)
  @平板を基準点に据え付け、図面上の基準点の位置に測量針を刺す。
  Aアリダードの定規縁の○を針に合わせ、アリダー・ドの視翠緑とポールが一致するよ
   うにする。
  B巻尺を用い、測定点と基準点の距離を廃る。
  Cアリダードの定規縁を便って縮尺を計算し、測定点を図に打つ。
  D測点のチェック:地上の各測点聞の廃線長を測定し,図上の長さとの比較を行う。 

E縮尺の想定:測量の対象となる花壇の大きさに対し、A3(42ox297mm)内に収ま
       る縮尺を決める。(花壇の大きさは、約4×8m⇒1/20で可能だが、
       余裕を見て1/30とする)
F補測:細かいところはコンベックスで測定する。
G力位の確認:樹木の位置等を見ながら、花壇の日当り具合などを確認する。
H班別で測量:測量は2班で行う。(1、2班はA地区、3、4班はB地区を担当)
I測量用紙:A2マイラー用紙を使用する。

2.現況調査/現況植栽の確認
  @現任植わっている植物の名前、位置、範囲を概略図に記録する。
   (リニューアル計画では、植物の植替え・流用・破棄を含め検討する)
  A生育の良い植物、悪い植物(植栽場所によっても異なる)をチェックする。
3.現況図の作成
  @測量したマイラーベース(用紙)に外郭線(主に構造物、高木等)を書き込む。
   ⇒花壇の形状及び高木の位置など(移勤しないもの)を描く(計画ベース図)
  A計画ベース図の作成‥‥マイラーベースをA3用紙にコピー(縮尺1/30)
   ⇒現況のすぺてを描く(計画ベース図をコピー⇒現況植物などを描き込む)
4.計画案の作成
 〈計画条件〉
 ・現況の植物を活かす。(そのままの場所、植替えを含む)
 ・デコレーション素材としてのレンガ、瓦、レンガチップなどの使用は可能である。
  (現況のレンガ・瓦の土留めも流用可能)
 <計画案の作成>
 ・各班で対象場所(AorB地区)をどんなイメージでリニューアルするか話し合う。
 ・各班で全体イメージ、ラフプランを作成
 ・各案について意見交換⇒修正案後、計画図を作成
 ・計画図に従い、花色の種類・数量を確定⇒発注
   (数量算定にあたっては、1年草は20ポット/・で計算)